Microscopic world
顕微鏡写真: 犬の好塩基性斑点
今日はたまたまマイナーな赤芽球の写真が撮れたので紹介したいと思います。好塩基性斑点です。早速写真をご覧頂きましょう。 この赤芽球の細胞質にみられる複数の細かい青い点々が好塩基性斑点です。これは赤血球造血の過程でトラブルが […]
顕微鏡写真: 犬と猫の血球貪食像
今日は血球貪食像の紹介です。ところで貪食と書いてドンショクと読みます。これは「貧しい」という漢字に似ていますが、正しくは「貪る(むさぼる)」の方です。分+貝が貧しいで、今+貝が貪るです。むさぼり食う、という何だか勢いを感 […]
顕微鏡写真: 犬の火炎細胞
意外なことに普通の形質細胞のことを記事で特集していなかったことに気付いておきながら、今日はいきなりのFlame cellの話をしたいと思います。日本名は火炎細胞です。 とは言え一応、形質細胞について触れておきますと、形質 […]
顕微鏡写真: ノミふん
題名からして期待されている?顕微鏡写真はソレジャナイ感がぷんぷんしますが、今日はノミふんのご紹介です。ノミ感染を疑うときは、個人的には犬や猫をバンザイさせて被毛の少ない下腹部のあたりをサッと横切る黒い小さなあいつを探すよ […]
顕微鏡写真: 猫の赤芽球の脱核
赤血球の造血過程において、骨髄で造血幹細胞から赤芽球へと分化していき、脱核という過程で核を失って末梢血に移行し、最終的に成熟赤血球となることは以前の記事にも書かせて頂きました。実際にどのような形で脱核しているかと言うと、 […]
顕微鏡写真: 犬の有棘赤血球とウニ状赤血球
有棘赤血球は英語でAcanthocyteと言いますが、不規則なとげを持った赤血球のことを指します。不規則なとげ、というのはとげととげの間隔がまちまちだったり、とげの長さが長短あったり、あとはとげの向きが四方八方を向いてい […]
顕微鏡写真: 犬の巨大血小板
一年半前の記事で血小板のことについて取り上げていたのは覚えていたのですが、まさか巨大血小板についてはそれほど触れていないとは思いもよりませんでした。今日は主に犬の巨大血小板に関する写真になります。 通常、血小板は赤血球の […]
顕微鏡写真: 犬のWater artifact
大学三年生の頃だった気がしますが、はじめて血液塗抹の引き方を教わりました。塗抹を引く練習をしているとついつい美しく引けたかどうか、フェザーエッジ(引き終わりの端っこの方)を光に透かして眺めたくなってしまいます。しかしそう […]
顕微鏡写真: 犬のヘモグロビンクリスタル
今月も臨床的意義不明な血液塗抹所見をお伝えして参ります。しかもあまり遭遇することのなさそうなものだからチラシの裏の落書きとなりかねない内容ですが、経緯をお伝えしましょう。 ある日、健康な犬の血液塗抹をたまたま観察していた […]
顕微鏡写真: 犬と猫のバー小体
今日は(今日も?)臨床的意義のない血液塗抹の所見を紹介したいと思います。好中球のバー小体についてです。これは雌犬や雌猫の好中球に散見される所見でして、人間の女性にも認められます。さっそく写真をご覧頂きましょう。 この好中 […]