Microscopic world
顕微鏡写真: 猫の赤芽球の脱核
赤血球の造血過程において、骨髄で造血幹細胞から赤芽球へと分化していき、脱核という過程で核を失って末梢血に移行し、最終的に成熟赤血球となることは以前の記事にも書かせて頂きました。実際にどのような形で脱核しているかと言うと、 […]
顕微鏡写真: 犬の有棘赤血球とウニ状赤血球
有棘赤血球は英語でAcanthocyteと言いますが、不規則なとげを持った赤血球のことを指します。不規則なとげ、というのはとげととげの間隔がまちまちだったり、とげの長さが長短あったり、あとはとげの向きが四方八方を向いてい […]
顕微鏡写真: 犬の巨大血小板
一年半前の記事で血小板のことについて取り上げていたのは覚えていたのですが、まさか巨大血小板についてはそれほど触れていないとは思いもよりませんでした。今日は主に犬の巨大血小板に関する写真になります。 通常、血小板は赤血球の […]
顕微鏡写真: 犬のWater artifact
大学三年生の頃だった気がしますが、はじめて血液塗抹の引き方を教わりました。塗抹を引く練習をしているとついつい美しく引けたかどうか、フェザーエッジ(引き終わりの端っこの方)を光に透かして眺めたくなってしまいます。しかしそう […]
顕微鏡写真: 犬のヘモグロビンクリスタル
今月も臨床的意義不明な血液塗抹所見をお伝えして参ります。しかもあまり遭遇することのなさそうなものだからチラシの裏の落書きとなりかねない内容ですが、経緯をお伝えしましょう。 ある日、健康な犬の血液塗抹をたまたま観察していた […]
顕微鏡写真: 犬と猫のバー小体
今日は(今日も?)臨床的意義のない血液塗抹の所見を紹介したいと思います。好中球のバー小体についてです。これは雌犬や雌猫の好中球に散見される所見でして、人間の女性にも認められます。さっそく写真をご覧頂きましょう。 この好中 […]
顕微鏡写真: 猫の好中球過分葉
以前の職場で、ペットボトルなど自分の持ち物にせがわの「Seg」を書いていました。それを見た同僚が、先生は本当に血液が好きなんですね、って言われてハテナマークが浮かんだのですが、今日はそんなSegの中でもHyperな方のS […]
顕微鏡写真: 猫の赤血球自己凝集
先日のブログで赤血球連銭形成についてお話しした際、似たような血液塗抹上の変化で赤血球自己凝集があるとお伝えしていました。赤血球連銭形成の場合は赤血球一つ一つコインのように見立てた場合、それが数珠つなぎで一列に並んだように […]
顕微鏡写真: 犬のハインツ小体
そろそろ、この顕微鏡写真シリーズは同じテーマでしれっと気分も新たに再投稿してしまわないか不安になってきました。これまでこのカテゴリーで16件を投稿し、そのうち15件が血液塗抹で1件は皆さんよく検索サイトでたどり着いて下さ […]