生まれ変わったエコー
昨日の朝は大雨と思ったら、今日は打って変わって快晴の真夏日ですね。動物も人もこまめに水分補給しながら熱中症には気を付けていきましょう。コンクリートは結構熱くなるので、わんちゃんの散歩は涼しくなってからにしましょうね。
さて、一部の方だけが気になっている当院の超音波診断装置(エコー)のその後をお伝え致します。運送会社さんの手違いで私の右側下腿部にお届けされてモニターの筐体が大きく破損したエコーですが、この1ヶ月間、何ごともなかったかのようによく働いてくれていました。
こちらの機械、実は長崎県の高名な先生からお譲り頂いたものでして、とても丁寧に扱われていたんだなということがこの1ヶ月間触っただけでもよく分かります。なので、なんとかしてここ、神奈川県の地でも沢山の動物の命を救えるよう、エコーの修理の相談を進めて参りました。ただ、実際に修理を行おうとすると、生産終了したパーツが含まれており、メーカーさんの力だけではお手上げ状態とのことで。
そこで、当院の立ち上げにご尽力頂いた設計・施工会社のGREEN CHIPSさん、医療機器販売会社のMUNATEXさん、そして勿論エコーの製造元である富士フィルムさんのご協力のもとに、この度、エコーが生まれ変わって完成致しました!完成写真はこちらです。
非常に自然な仕上がりで感無量です。どなたの参考にもならないかもしれませんが、同じ境遇に陥った方の為に申しますと、まずは専用の台座を設計、作製して頂く必要があります。元々の台座のままだと新しいディスプレイを安定して設置することができません。そして、オリジナル台座へディスプレイアームをかませて、医療用の液晶ディスプレイを固定しています。したがって、元々の時と同様にディスプレイの向きや角度を調整することができますし、なんなら以前よりよく動くようになっているので、ケーブルの取り回しを注意する必要があります。ディスプレイが液晶になったせいか、出力された画質も綺麗になりました。これは文字通り怪我の功名でした。
長崎から神奈川へ運ばれてから2ヶ月間、毎日のように顔を合わせていてそのひび割れた様子に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。これで明日から胸を張って愛機として活躍してもらうことができます。今後ともどうぞよろしくお願いします!