顕微鏡写真: 犬の好酸球

以前の投稿で猫の顆粒球を特集した際、犬の好酸球の顆粒は融合していることもあるんですよと書いていましたが、実際の写真をお示しできていないことに2年以上経過してようやくいま気付きました。今日はその写真だけサッと掲載する大変内容の薄い記事でいきたいと思います。さて以下の写真をご覧下さい。1枚目の写真は普通の顆粒の好酸球で、2枚目の写真が融合した大きな顆粒の好酸球です。

イヌ末梢血、対物レンズ100倍、Wright-Giemsa染色
イヌ末梢血、対物レンズ100倍、Wright-Giemsa染色

猫の好酸球の細長い顆粒とは異なり、犬の顆粒は丸く、そしてその丸い顆粒が融合して上記写真のように大きな顆粒となることがあります。調べてみてもその理由やメカニズムについて触れられているものは見つけられず、誰か詳しい方がいらしたら是非教えてもらいたいと思うところです。少なくとも、大きな丸い顆粒が出ていても何か病的所見ではないということは言われているのですが。でも何となく、アレルギー体質とか、好酸球が頑張っていそうな犬の末梢血やリンパ節でこのタイプの顆粒がみられるような気が個人的にはするのですが、根拠は全くありません。

今度時間のあるときにまたしっかり調べてみて、分かったことがあれば改めて特集してみたいと思います。そう言えば犬の好塩基球も写真で示していなかったなぁと今更気付いたので今度探しておこうと思います。