顕微鏡写真: 犬の好塩基球

先日の記事で犬の好塩基球を見つけたら掲載しておきますと宣言して以降、この三ヶ月間時間があれば血液塗抹で好塩基球を探し続けていたのですが中々みつからず。犬だとやはりメタルスライムよりレアな出現頻度なんだよなぁと少しやさぐれた日々を過ごしていました。

犬の好塩基球がみつからないし、今月は何の記事を投稿しようかなぁと血液塗抹の写真フォルダーを探していたところ、なんと、いました。犬の好塩基球。冒険をしてもメタルスライムが見つからないどころか、ここ三ヶ月間、寝食を共にしていた好塩基球の写真はこちらです。比較のために同じ犬の好酸球と好中球、そして猫の好塩基球も掲載しておきます。

イヌ末梢血-好塩基球、対物レンズ100倍、Diff-Quik染色
イヌ末梢血-好酸球、対物レンズ100倍、Diff-Quik染色
イヌ末梢血-好中球、対物レンズ100倍、Diff-Quik染色
ネコ末梢血-好塩基球、対物レンズ100倍、Diff-Quik染色

犬の好塩基球は薄紫~灰色の顆粒と共に濃い紫色の顆粒が散見されることが一般的で、猫の好塩基球がラベンダー色の顆粒でいっぱいなのと比べると少し様相が異なりますね。個人的には犬の好塩基球の方が好塩基性、っていう雰囲気があって合点がいくように思います。

今日の記事は以上です。どうやら過去の私は既に未来の自分に向けて犬の好塩基球の写真を撮っていたようですが、全く記憶になくて怖いです。先月の記事で三月の記憶が曖昧だと書いていましたが、大丈夫だろうか私。「博士の愛した数式」の博士の短期記憶が80分しか続かなかったことに親近感を覚えてしまいます。大切なことを記したメモ用紙を体中につけ始める前に、ここにこうして記憶をアウトプットしておこうと思います。