ぎっくり

ちゃんと年末のお休みに入る段階から包丁の取り扱いには気を付けていましたので、月末になってカッターナイフで指を切るくらいで済んだな今年は。なんて安心していましたが、正月明けの診療はじめの頃に背中を激しく痛めていたことを思い出しました。ある朝起きると突然背中に激痛が走りまして。場所としては肩甲骨と背骨の間の筋肉です。僧帽筋というよりは菱形筋のあたりでしょうか。何か疼痛の部位が深い感じがしました。

まぁそれが中々に痛くてですね。深呼吸をするのにもピキッとブレーキがかかり、夜にふいに寝返りを打とうとすると痛みで目が覚めたり、あとはシャツのボタンをしめようとして下を向くことも痛みで躊躇するレベル。ボタンをはめる位置がずれていても勘弁してほしい感じで、山王戦でルーズボールを追いかけて机に突っ込み、背中を痛めた桜木花道みたいな気分でした。

色々調べてみたところ、私のはぎっくり腰ならぬぎっくり背中なるものだなと。背中の筋肉あるいは筋膜が損傷して肉離れを起こした状態みたいですね。不思議と診療中はアドレナリンが出ているのか、20kgを超す大型犬の子だって抱きかかえて診察台の上に乗せることもできました。でも基本は安静にしているしかないようだったので、診療以外は安静にしていたら2週間ほどで傷みは消失してくれました。

さておき、背中が痛くないし寝返りもすんなり打てて呼吸をするのにも支障なし、という当たり前の日々に当時は感謝していたのに、もうそこから2週間も経つとすっかり忘れてました。人間は忘れる生き物、とは良く言ったもので。でもぎっくり背中が再発しないように寝る姿勢とかストレッチとか意識しておかないとですね。人間をだめにするタイプのクッションで私のように朝まで寝てしまったりしないよう、皆様も気を付けられるところはぜひお気をつけて下さいませ。

そんなぎっくり背中のことはすっかり忘れていましたが、現在の悩みは舌根部に口内炎が出来ていることなんです。食事の時はもちろん、話すときも少し舌がこすれて軽い痛みを感じています。今週末の休診日は朝から夕方までの長尺輸血セミナーに呼ばれているので、何とかそれまでに規則正しい生活をして治していかなければ。しかしながら、毎度毎度セミナー資料は直前に気持ちを盛り上げて仕上げていくタイプなので、あと数日、遅くとも丑三つ時には就寝するよう頑張ろうと思います。