2024年 仕事納め

12/31の日没の時刻を迎えましたので、この記事をもって本年の仕事納めとさせて頂くこととなります。新年は今年も1/4より診療再開とさせて頂きます。その間で救急対応が必要と判断される場合、「横浜動物救急診療センターVECCS Yokohama」へ事前連絡の上、受診をご相談よろしくお願い致します。

当院も間もなく三周年になるのでだいぶ床が黒ずんでまいりまして、床のクリーニング方法を調べていました。業者さんに任せるのが一番良いとは思っていたのですが、床が現状なぜ汚れているのか、そして今後はどのようなことに気を付けていくべきなのか、が分からないとどうもスッキリしない性質でして。理系のサガでしょうか。

すると、当院の床の黒ずみは変性したワックスであることが疑われ、変性したワックスはアルカリ系の洗剤で除去すると綺麗になるというような情報を得ることができました。そこでお掃除屋さんのYouTubeでたくさん勉強をし、診療が終わった後に夜な夜なおそるおそるリンレイさんのオール床クリーナーで掃除をしてみました。するとどうでしょう、みるみるうちに白く輝きを取り戻す床。元の床ってこんな明るい白い色だったっけ、と。同じくリンレイさんのオールワックスを二度塗りしたらまばゆいほどに床が綺麗になりました。

さすがによく見ると黒いところも残っていますし、やはりこういうことはプロの方にお願いした方が完成度は高いはずと思いますが、それでも今回の床掃除はだいぶ満足感の高い仕上がりとなってよかったです。意図せずして大掃除らしいことを年末にやっていました。そこでふとひとつのことを思い出したのです。

ある日、診察できたとあるわんちゃんが床でおしっこをしてしまって、まぁそういうことは動物病院ではよくある事態なのですが。なんとそのおしっこのところを拭き上げたら床がピカピカになったのです。ちゃんと毎朝掃除機とモップがけをして汚れは綺麗にしていたつもりですが、なぜかおしっこのところを拭き上げるとそれ以上に綺麗になる床。一体何なんだろうとここ一年くらい不思議に思っていましたが、今回の大掃除でなんとなく謎がとけました。あれは尿の成分に反応して変性したワックスが溶け出していたのですね。

しかしそうなるともう一つ不思議なのが、ここ一年くらいはあらゆる子が床でおしっこをするたびに床の変化を追いかけていましたが、すべてのわんちゃんのおしっこでワックスがはがれる訳ではなく。検索してみると尿のアンモニアに反応すると書かれていましたが、そうなると全例でワックスが溶け出してもおかしくなさそうなのですが。なぜだろう。本来犬の尿は弱酸性~中性くらいのpHであることが望ましいですが、体質や食事内容によっては弱アルカリ性に偏っている子もいるので、そういう子の尿だとワックスが溶け出しやすいのだろうか、、、自宅のフローリングで愛犬が粗相をした際、ワックスが溶け出していたらぜひ一緒に尿試験紙でpHを測定してみましょう。いや、待って下さい。尿試験紙を用意するより、トイレトレーニングを頑張りましょう。

さて、大掃除の話からだいぶ変な方向へ脱線してしまいましたが。本年も皆様には大変お世話になりまして心から感謝申し上げます。また来年もせがわ動物病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。