夜の帳が下りたあと

8月も後半に入るころからだいぶ日没が早くなってきたなぁと感じますね。私は朝が弱くて宵っ張りなので、診療時間外の残業はいつも朝ではなく夜の帳が下りたあとにやっています。残業は何をされているのですかとたまに聞かれるので、色々考えてみました。

19時に診療を終えたら、当日のカルテを整理して、そこで気になることがあれば症例に関する調べものをしたり。調べものに時間がかかる場合は軽く1時間くらい経ってしまいます。自分ひとりでは判断しきれないような病態だと、そのジャンルに詳しい他の獣医師と意見交換することもあります。しかし夜の残業はそんな獣医師っぽいことばかりではなく。

診療を終えたら近所迷惑にならないうちに洗濯機を回します。洗濯機が止まったらユニフォームのしわをしっかり伸ばしながら干して。とある日はスタッフのユニフォームにボールペンのシミがついていたので、これは油性ペンだから有機溶媒に溶けるなと判断し、正しいかは分かりませんが洗濯機を回す前にシミを消毒用エタノールでトントン叩いて他の布切れに汚れを転写して綺麗にしたり。

また別のとある日は手洗い場の黒カビにハイターをかけて綺麗にしたり。シンクの排水口も汚れが溜まると居ても立っても居られない性分なので、古い歯ブラシなどを使ってぬめり汚れをピカピカにしたり。あ、ちなみに混合水栓のレバーの回すところの水垢は、廃棄する縫合糸の端くれでキコキコするとよく取れます。主に3-0を使っていますが0号くらいの太さがあっても良いですね。一般家庭ではまるで使えないライフハック。

ある日は洗濯機のごみフィルター掃除をしたり、月に1回は洗濯槽洗浄なんかもしてますね。コップの茶渋を漂白することもありました。翌日がごみの収集日だったら、ごみ袋が破けていないかチェックしながら丁寧にごみ袋の口を閉じたり。

少し前には冬物のユニフォームを綺麗に洗って衣類圧縮袋に収納して衣替えをしていました。あとは洗濯洗剤など消耗品が足りなくならないように遅くまでやっている薬局に買い出しに行ったり。こないだはレントゲン室の扉の取っ手がガタガタしてたので、分解してネジを締め直したりもしてました。

と言った具合でグリム童話に出てきそうな妖精風の仕事に夜な夜な勤しんでいると、あっという間に夜が更けていきます。童話的には服などの贈り物をすると小人の妖精は姿を消すそうです。当院に夜あらわれる自作自演のおじさん妖精は消えることはないはずですが、スタッフには靴下とかの落とし物はしないでもらうよう声をかけておこうと思います。